calabrese
カラブレーゼにとって家族は何よりも大切なもので、いつも一緒です。
今週末はカルミネ校長の家に集合です。なぜなら、フィレンツェ市は既に猛暑で、暑くて眠れないということで、標高450メートルに位置する此処にみんな逃げてきました。
フィレンツェ市は盆地のため、夏はかなり暑くなるのですが、ここは山なので真夏でも、朝晩はとても過ごし易いのです。
今日のcenaは、もちろんマンマのカラブリア料理。今日はpasta quatoro verdura( 4種類の野菜のパスタ)。
オリーブオイルで炒めた茄子、トマト、玉ねぎ、ズッキーニと塩漬けオリーブオイル(もちろんマンマの手作り)を茹でたパスタと混ぜ、チーズを乗せて、焦げ目が出来るまで焼きます。
こんなに野菜って甘味があるのかと驚くパスタです。じっくり良く炒めるのがコツのようです。
野菜も自分達のOrto(畑)で採れて物は格別です!
カラブリアと言えば唐辛子の名産地で、辛い料理のイメージがついですが、野菜を沢山使った優しい味の料理も多いそうです。
カラブリアは気候もよく、野菜や果物の栽培に向いているそうで、それらを使ったカラブリア料理はとても豊かだそうで、「カラブリアのものは何でも美味しいのよ!」と嬉しそうにマンマはお国自慢してくれました。
家族の中心はやはりマンマ。マンマの料理を囲み、他愛のない話をして笑って過ごす時間が掛け替えのないものだというのは、世界共通ですね。
マンマの料理が家族の絆の象徴な気がします。
cocomero
スイカが育って来ました。先週は直径3センチ位だったのが、今朝見たら10センチに成長していました。成長の速さにビックリです。イタリア語でスイカはcocomero(ココメロン)。なんだか可愛い響きですよね。
甘い美味しいスイカになってくれますように!
イタリアのお役所事情
イタリアに料理留学に来たら、避けては通れないお役所での手続き。
ここはイタリア、ラテンの国。真面目な我々日本人と違って、お役所もラテンモードでお仕事です。pazienza(忍耐)が要求されます。
番号札を取って、自分の番号が呼ばれるまで電光掲示板を睨みながら、ひたすら待ちます。
でも、なかなか番号は進んでくれません。このままだと、ランチタイムに突入してしまう、、、と思っていると突然、番号がどんどん進みだし、あっと言う間に手続き終了。
お役所の人も、「あっ、もう直ぐお昼休みだ!お腹が空いた」と思うのか、おしゃべりを止めて、黙々と仕事をこなします。
最初からその素晴らしい集中力を発揮してくれたら良いのになぁ、と思ってしまう私は、やっぱり真面目な日本人なのでしょうか。
maccheroni
maccheroni(マッケローニ)
パスタの種類の名前で、日本のお饂飩のような感じの手打ちパスタ。
家族や友達が集まる時はいつも、マンマは朝からはりきってマッケローニを作ります。
今日のマッケローニには、畑で採れたcece(ひよこ豆)とパンチェッタをグツグツ煮込んだソース。カラブリア郷土料理で、カルミネ校長にとっては、まさにお袋の味。
日本で見かけるひよこ豆は、収穫後に乾燥させた枯れた色の豆ですが、今日使ったひよこ豆は、乾燥させていないフレッシュな状態で、見た目はグリーンピースみたいです。大きく成る前の若い状態で畑から収穫した豆は、甘味が強く、豆自体の美味しさが良く分かります。
自分たちで育てた野菜とマンマお手製パスタを頂いていると、イタリア食文化の奥深さとファミリーの暖かさを感じます。
フィノッキオのパスタ
フィノッキオの葉があちらこちらに、ふさふさ生えているので、フィノッキオのパスタを作りました。
材料は、フレッシュなフィノッキオの葉とアンチョビ。
フィノッキオの葉を茹で、その茹で汁でスパゲッティーを茹でます。(スパゲッティーにフィノッキオの風味を入れるのがポイントです)
たっぷりのオリーブオイルで、ニンニクのみじん切りとアンチョビ炒めて、ソースをつくり、茹でたスパゲッティーと絡めるだけ。
アンチョビとフィノッキオの苦味が良く合います。レストランのメニューには無い、campagnaのマンマのパスタです。
料理留学にきたら、田舎道をお散歩しながらフィノッキオの葉っぱを摘んで、是非、作ってみてくださいね。美味しいですよ!